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保険の点数ルール、よくわからないですよね?薬が減ったのに同じ価格ってありえる?

みなさん、いきなりですが

Q.前回から薬が減ってるのに、負担額が前回と一緒はありえる?

A.ありえます

不思議ですよね、でもありえるんです

何度かこれで患者さんとトラブルになったこともあります。
(詐欺だと言われて、当時勤めていた会社の本部や、国保、警察などに電話をかけまくってくれた患者さんもいましたね。。。。)

では、解説しますね!

目次

この記事を読むことで

薬価とは?

薬の点数計算

どうして負担額が変わらない?

まとめ

この記事を読むことで

・実際にご自身が、このようなことに遭遇した場合、モヤッとした気持ちになることを防いで、薬局スタッフからの分かりづらい説明に時間を取られなくて済みます

・薬の点数計算のカラクリが分かります

なぜこのようなことが起きるのか?

では結論からです

保険は点数で計算して最終的にはにするからです

ここで、

お薬手帳を忘れた、残薬調節をしてもらったなどは、もちろん加算状況が変わるので負担額が関わります

このような場合でなく、加算状況は同じで薬が減ってる

なのに負担額が変わらないという現象を解説します

目次

薬価とは?

薬の価格は厚生労働省が「薬価」というものを規定して決まっています

保険を使って薬を調剤してもらう場合、必ずこの薬価で計算をされます

これより高くしたり、安くしたりはできません

*保険適応の場合です、自費の薬(ED薬、AGA薬、アフターピル)などは別です

薬価とは

1錠あたり?円

1gあたり?円

1枚あたり?円

1mlあたり?円

1本あたり?円

など、決められた単位数あたり?円と決められています。

ここ重要なところです、もう1回書きます

単位数あたり?円

先ほど保険は点数で計算して最終的に円にすると書きました

薬価は点数でなくなんです

薬の点数計算

薬価が円で決められているので、これを点数に換算するのです

ここのルールのために、今回のテーマである、薬が減っても負担額が変わらないという現象が起きるのです

まず前提として

保険における1点は10円です

薬価は数円〜数万などさまざま

では次に

薬の点数(薬剤料)の計算方法

①用法、日数が同じ薬ごとにまとめて1日分の薬価を計算する

②1日分の薬価を点数に換算する

③換算した1日分の点数に日数をかけて薬剤料を計算する

このように点数化されます

②で円にするとき、

薬価が15円以下は1点、これ以上は10円増えるごとに1点増えるというルールです
(五捨五超入と言ったりします)

分かりづらいですよね

では

15円以下・・・・・・ 1点

15円超〜25円・・・・2点

25円超〜35円・・・・3点

です

薬価は少数以下もあるので、25.1円となったら3点です

逆に25円なら2点なのです

具体例でみてみましょう

A薬(薬価3.2円)
B薬(薬価29円) として以下を計算してみましょう

A薬 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分
B薬 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分

まず1日分の薬価計算します

3.2円+29円=32.2円

次に点数にしましょう

25円超〜35円の間なので3点です

これに日数30日分をかけて

3点×30日分=90点

このように計算します

どうして負担額が変わらないのか?

すでに感づかれている方もいるのではないでしょうか

上記の例  A薬(薬価3.2円)B薬(薬価29円)

A薬 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分
B薬 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分

で、A薬が無くなった場合を考えてみてください

B薬は29円なので点数にすると3点です

そうです、変わらないんです

このように無くなった薬の薬価が10円未満の場合に円→点への換算によって起きてしまうことがあります

まとめ

もしご自身が、遭遇した場合、損した気分になりますか?

薬局で薬をもらうときに気付いたらなりますよね(笑)

このようなルールと知っていただければ少しはマシになるのかなと思います

また逆に考えて、薬が増えても点数の上がらない範囲だったら負担額は変わらないということもあります

なので平均すれば一緒かなと(笑)

こんな感じで思ってください

以上、「保険の点数ルール、よくわからないですよね?薬が減ったのに同じ価格ってありえる?」

でした!

それではみなさん、お大事に〜

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