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活用してますか?「一包化」
そもそも何ソレ

薬局でのサービスの1つの「一包化」って知ってますか?

意外と便利なんです、これ

なので、みなさんに知ってもらいたいと思うので

「一包化」について解説していきます!

⑴一包化とは?

⑵一包化のメリット、デメリット

⑶費用は?

⑷おまけの小話(一包化の闇?)

⑴一包化とは?

ちなみに、「いっぽうか」って読みます

いくつかの薬を、「朝食後」「昼食後」「夕食後」など薬を飲むタイミングごとに袋詰することです
薬を飲むときに、自分でシートからA錠1粒、B錠2粒などとしなくてよくなり、袋に入っている薬をそのまま飲めばよくなるので楽です

一包化するためには、医師、薬剤師が必要性を認めて医師の指示や了解があってできるものになります

しっかり薬を服用できていると、必要ないと判断されて一包化が認められないこともありますが、現場では実際問題、まず認められないことはないと思います
申し出ればまずOKです

⑵一包化のメリット、デメリット

目次

メリット

飲み間違いや飲み忘れ防止につながる

袋(パック)には患者さんの氏名、飲むタイミング(朝食後など)や薬の名前、服用する日付を入れることもできる

デメリット

無料ではないのである程度の手数料かかる(負担割合に応じて)

薬局内で袋詰を行い、その後に薬の入れ間違いや破損などがないかを、薬剤師が目視でチェックしていくので完成に時間がかかり、待ち時間が長くなる

薬の性質によっては、シートから出しての保存が難しく、まとめられない薬剤もある

⑶費用は?

費用としては「一包化加算」という点数がプラスされます

処方日数で変わってきて、以下のようになります(円はだいたいの金額です)

          点数    3割負担      1割負担

1~7日        34点      100円       30円
8~14日      68点      200円       70円
15~21日  102点    300円       100円
22~28日  136点    400円       140円
29~35日  170点    510円       170円
36~42日  204点    610円       200円
43日以上   240点    720円       240円

と、こんな感じです

これは正直安いです

何種類かの薬を飲んでる患者さんに取っては、毎回薬を服用するときに発生する、思考や選択をなくすことができるので、費用対効果が大きいです

⑷おまけの小話(一包化の闇?)

みなさんに確認して欲しいことがあります

まず、一包化で点数(一包化加算)を取るには、薬の出方に条件があります

一包化を利用している方で、この条件に当てはまっていないのに、料金を取られていないか確認して欲しいです

薬局によって考えは変わりますが、条件不足で点数が取れない場合は、一包化できないと断る場合と、サービスで点数を取らずに無料でやる場合とあります
(サービス一包化なんて言ってたりします)
また、別途自費で料金をとる薬局もあると聞いたことがあります

ではその一包化加算の条件というのが以下です

重なりがある2剤以上の内服薬、または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合

イマイチわからないですよね(笑)

実は、ここでいう1剤、2剤って薬の数じゃないんです

剤というのは薬の数というよりは、用法の数なんです
(用法とは服用時点のことです、朝食後とか夕食後とか)

どういうことかというと、具体的に見ていきましょう

パターン①

A薬 毎食後 X日分
B薬 毎食後 X日分
C薬 毎食後 X日分

これは、用法が毎食後だけなので「1剤」となります

パターン②

A薬 朝食後 X日分
B薬 毎食後 X日分
C薬 毎食後 X日分

これは、用法が朝食後、毎食後の2つなので、「2剤」です

パターン③

A薬 朝食後 X日分
B薬 昼食後 X日分
C薬 夕食後 X日分

では、これは?

もうわかりますね、「3剤」です

これで「剤」についてわかりましたね!

では再度、一包化の条件を見てみましょう↓

重なりがある2剤以上の内服薬、または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合

まずは、前半部分の「重なりがある2剤以上」について

「重なり」が必要なので、2剤が「毎食後と朝食後」「朝夕食後と夕食後」などがOKで、「朝食後と夕食後」「毎食後と寝る前」などはNGです。

後半部分の「1剤で3種類以上」

これは簡単ですね

同じ用法の薬が3種類あればいいのです!

では、先ほど例に当てはめてみてみましょう

パターン①

A薬 毎食後 X日分
B薬 毎食後 X日分
C薬 毎食後 X日分

これは、1剤で3種類以上→一包化加算あり

パターン②

A薬 朝食後 X日分
B薬 毎食後 X日分
C薬 毎食後 X日分

重なりがある2種類以上→一包化加算あり

パターン③

A薬 朝食後 X日分
B薬 昼食後 X日分
C薬 夕食後 X日分

これは3剤ですが、重なりがない→サービス一包化or断られる

こんな感じです

一包化を利用中の方がいたら、自分がどのパターンで実際の点数はどうか確認してみてください!

もし、加算を取れる条件でないのに取られていたり、別途自費で手数料を取られているようでしたら、おそらくあまり良い薬局ではないので、別のかかりつけ薬局を探すことをオススメします
(自費で手数料を取ったりすることは、そもそも認められていないのでグレーを通り越してアウトです)

まとめ

私が今回伝えたいのは

一包化は費用対効果が大きいので利用してみてください

アウトなことをやってる薬局にいくのはやめましょう

です!

医療の点数は、よく分からないので、言われるがままになってしまいがちですが、リテラシーを磨いてもらって、少しでも「お得」に「便利」に薬局と薬剤師を利用してもらえたらと思います!!

以上、「活用してますか?一包化 そもそも何ソレ」

でした!

それでは、お大事にー^^

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